京大呼吸器外科 京都大学医学部附属病院呼吸器外科

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当科におけるロボット(ダビンチ)手術について

最近テレビなどでもよく報道されていますロボット(ダビンチ)手術ですが、京都大学医学部附属病院では2011年4月から臨床使用が開始され、今では週に2−3人の患者さんがこの手術を受けておられます。

当院呼吸器外科では伊達洋至と佐藤寿彦が担当して2011年12月から第一例をおこなっています。2016年10月14日現在で4年11か月が経過しました。これまで45例を施行しています。
(肺がん29例 縦隔腫瘍16例)

ロボットといわれるとアトムや、本田技研工業のアシモなど、人型のロボットをイメージされるかと思われますが、外科医のようなロボットが手術室に登場して手術を行うわけではありません。外科医が操作する、精密・正確なマニピュレーターというのがより正確な描写といえます。外科医は患者さんから離れて、高精細の双眼モニターを覗き込みながら人間の腕・指と同様の自由度を持つアームを操作して手術を進めてゆきます。

1990年代から外科手術は大きく変化してきました。それぞれの領域で低侵襲化が進み、内視鏡手術といわれる技術が導入され、患者さんも手術後の痛みがずいぶんらくになり、入院期間もずいぶん短く済むようになりました。内視鏡にはおおきく分けて2種類あります。一つはみなさんおなじみの胃カメラのように、全身麻酔をかけることなく口や肛門などから体の中に挿入して検査・観察・処置をおこなうものです。こちらは主として内科の先生方が担当されます。もう一つは外科医が行う内視鏡、体腔鏡といわれるものです。腹部の時は腹腔鏡、胸部の場合は胸腔鏡と呼ばれますが、胃カメラとは別の種類の内視鏡スコープを使い、全身麻酔でおこないます。

これら体腔鏡手術は小さな穴から体の中を覗き込んで手術するため、以前に比べて患者さんの痛み、出血がすくなくなりました。入院期間も短くなり、患者さんに喜んでいただいています。

ロボット(ダビンチ)手術はこの内視鏡手術の延長にあるものです。これまで使われていた鉗子や鋏が自由に動くロボットアームにかわったのです。またスコープもダビンチの場合、双眼ですから人間の眼と同様、立体視ができます。手術をおこなう外科医はまるで患者さんの体の中に潜り込んでいるような感覚で手術ができます。ロボットアームは手の震えを伝えることがないのでスムースに、非常に細かく複雑な作業も可能になります。一方で、ロボットアームは患者さんの体に入る場所は動かないように設定されていますので傷口の痛みが非常に少なく、患者さんの負担がさらに内視鏡手術より楽になっています。

内視鏡手術特有の危険性は残念ながらロボット(ダビンチ)手術にも残っております。大きな傷口から外科医が自分の目でみて、触りながら手術をおこなう通常の開胸手術とことなり、体の中にスコープと言われるカメラを差し込んで限られた視野の中で手術をすること、自由度は高いものの触感がない手術道具をつかうことなどは変わりません。手術の危険性についてもよくご理解いただくよう手術希望の方には十分にご説明申し上げますのでお問い合わせください。

ロボット(ダビンチ)手術は全く痛みがないというわけにはいきませんが、通常の内視鏡手術よりも軽度で済んでいる印象で、回復も早くなっています。京都大学呼吸器外科のホームページhttp://www.thoracic-kyoto-u.gr.jp/patient/topics/topics_back14.htmlではお許しを得て、術後のインタビューを載せていますのでぜひご覧ください。

術後のインタビュー

 

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