2005年2月から2016年12月までの間に、京都大学病院にて、手術を受けた後、切除検体の評価にて分類不能癌(LELC)と診断された患者様へ
我々京都大学呼吸器外科では、肺癌治療の発展とその成績向上を目標に、当院が中心となり本邦における肺癌手術症例について、以下の様な疫学研究を行い、その詳細につき情報公開しております。
研究名: 肺癌の新WHO分類における分類不能癌「Lymphoepithelioma-like carcinoma」の取り扱いについての検討
肺癌は我が国において癌死の原因の第1位であり、重要な疾患の一つと考えられます。
肺癌の中にも様々な組織型が存在し、その疫学や予後、いわゆる悪性度はそれぞれの組織型で様々です。また、化学療法や放射線療法が効きやすいものなど治療の面でも組織型を明らかにすることは重要です。
今回我々の検討では2015年の新WHO分類にて分類不能癌の一つに位置付けられた”Lymphoepithelioma-like carcinoma (以下LELC)”に対し、その疫学や予後、また病理学的な意義について検討を行いました。この検討により、ある患者様が分類不能癌と診断された場合の適切な治療法を考える一助になると考えています。
具体的には、術後病理学的評価にて分類不能癌と診断された患者様方を対象としており、日本の主要な肺癌の手術を行っている京都大学呼吸器外科と関連のある施設と共同でデータを集めて検討を行います。
研究の実施期間は、2017年1月26日から2020年3月31日まで、となります。
個人情報の保護に関しましてはこの研究で得られた個人情報が外部に洩れることのないよう厳重に管理致します。本研究における各患者番号を新たに付し、患者さんの氏名やカルテ番号など個人が特定できるものはデータ管理において記載されません。また、研究成果の発表にあたっては、患者さんの氏名などは一切公表いたしません。データの保管期間に関しては、本研究結果をもとに、今後、発展的な研究実施(本研究データの二次利用)の可能性があるため、論文化から少なくとも10年以上は厳重に保管させていただきますことをご了承ください。また、データを二次利用する際は、新たに倫理委員会で承認を受けた上で、再度研究への参加の意思を確認させていただくことになります。
また、本研究にデータを使用してほしくないという希望のある患者さんにおいては、ご希望に沿いたいと思いますので、以下の連絡先にご連絡いただければ、対応させていただきます。さらに、本研究において、患者さんに、追加の費用負担は一切発生しませんし、謝礼もございません。
本研究は、京都大学の倫理審査委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けて実施しています。本研究に対するご質問、ならびに、個人情報に関する問い合わせや苦情等については、以下の窓口にて、対応させていただきます。また、本研究の研究計画書および研究の方法に関する資料の入手・閲覧をご希望される場合は、下記窓口にご連絡ください(ただし、他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限られます)。
連絡先:京都大学呼吸器外科 (研究責任者 伊達洋至 共同研究者 陳豊史、吉澤明彦)
住所:606-8507 京都市左京区聖護院川原町54 京都大学医学部附属病院 呼吸器外科 医局
電話:075-751-4975
FAX:075-751-4974
連絡先:京都大学医学部附属病院 相談支援センター
電話:075-751-4748
E-mail:ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp