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ハレ留学記

平成18年卒 高橋耕治

 2019年3月に大学院を卒業し、4月からドイツにあるHalle (ハレ)という街に留学しています。大学の正式名称はMartin-Luther-Universitat Halle-Wittenbergといい創立が1450年というので大変歴史のある、かつ宗教改革を行ったルターとゆかりのある大学です。医学部においてはメッケル憩室のDr. メッケルやバセドウ病のDr. バセドウも大学のOBです。

 その中で私の所属は医学部の中でもProteinzentrumといってタンパク質の研究を専門にしている部署で、癌細胞の内外において重要なシグナルを伝えるタンパク質のカタチを捉えるのが主な研究テーマのひとつです。京大の院にいるときは、顕微鏡でも見えないようなものはピンとこないから研究対象から外していたくらいなのですが、現在は遺伝子工学から大腸菌を使ったタンパク質発現まで、まったく目に見えない物を対象に研究しているので、慣れるまでは大変でした。しかしこれらの研究を進めていくにつれ、今まではあまり考えたことがなかったタンパク質の構造やリン酸化をイメージし、その先にはさらに洗練された分子標的薬の登場のことに思いを馳せることができるようになりました。もっとも、変異の入ったアミノ酸の配列を見ただけで「クールだ!」と感じる同僚たちのようには、まだなれてはいないですが。
 また昨今では働きかた改革に関して、よくドイツが引き合いに出されているように思えます。確かに毎日16時頃にはみな帰宅準備ですが、そもそも朝が早いです。取得可能な休暇は多いですが、その分生活の中で不便なことも増えます。しかし、(少しでも早く帰るため、という動機もあるでしょうが)高い集中力を保つことや効率を上げるために工夫することなど、見習うべきことは多々あると感じています。

 さて、ここハレは旧東ドイツ圏にある人口26万人の小規模な街です。旧東ドイツということもあり外国語学習がロシア語だった時代が長く、英語はまったくといっていい程通じません。その中でも私はなるべくドイツ語でコミュニケーションを取るように心がけています。研究室内では英語が公用語なので英語だけで充分という同僚もいましたが、私は、郷に入りては郷に従え、の方針で暮らしています。子供の幼稚園や小学校の保護者会や参観日、息子たちが入っている地元のサッカーチーム、他の保護者たちとも積極的に輪に入ることで色々打ち解けることができたと思います。

 ここドイツで私は大好きなビールとサッカーに囲まれながらどっぷりとドイツ生活に馴染んでいますが、いつかの未来の癌治療のために、少しでも貢献できるような研究にするために、もう少しがんばりたいと思っています。
 最後に、ハレ大学を紹介してくださった毛受先生と、留学を許可し快く送り出してくださった伊達先生に心より感謝いたします。

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